変形性股関節症

この疾患は、進行性の疾患で、初期、進行、末期に分けられる。股関節の軟骨が1ミリ程度になると、末期で、この症状の骨代謝は、必要以上に骨量の増加です。世間ではこれを反対に考えているかたもいらっしゃいますが、カルシウム剤や牛乳などを、特別に摂取しているのをよく見かけます。カルシウムは体全体には良いのはもちろんですが、変形性股関節症の方は、過剰に摂取すると、より一層痛みを増加させることになります。この疾患は、あくまでも骨代謝を正常にしなければなりません。

 

 

変形性股関節症の発症背景は色々と論じられていますが、よくあるケースでは、1)先天性股関節脱臼からの臼蓋形成不全、そして股関節本格変形のパターンです。

もう一つのケースとしては、2)臼蓋形成不全よりの股関節変形です。最初の先天性股関節脱臼よりの進行パターンは、出生時に手当てすればかなり防げる可能性はありますが、この症状は大人になって顕在化することから、出生時の手当てがあっても、その後の生活習慣等、予後の管理が重要であり、それに大きく左右されます。現実的に考えても、それは、不可能なことでもあり、やはり、ファーストステージでの効果的な対処が極めて重要です。なぜならば、この症状は、発症の予測もある程度つくし、又、発症後の予測も同様です。

 

変形性股関節症では、内閉鎖筋と腸腰部構成筋群との反射弓整合が最も重要なことです。どのステージであっても、ときに協調阻害寄りの痛みを発してみたり、ときに炎症性の痛みを発してみたり、あるいは筋レベルでの閾値性のみや、腱と筋の閾値差の接近により起こる間歇性の運動阻害やそれに伴う痛みなど、それこそさまざまな痛みや運動障害などを発します。しかし、そのすべての源は、内閉鎖筋と腸腰部の反射弓不全です。よって、この疾患への治療は、その整合につきます。